新潟医療福祉大学(新潟市北区)で1年生を対象に「デートDV防止セミナー」が開かれた。恋人に異性のメールアドレスを消すよう強要したり、授業が終わったら必ず電話をするよう求める…。相手を束縛するこんな行動は愛情表現ではなく、心を傷つける暴力。セミナーでは近年、クローズアップされてきたデートDVの実態と対処法が紹介され、受講した未来の医療従事者約800人は真剣に聞き入っていた。
セミナーは同大学人権委員会と同市男女共同参画課の共催で今回が3回目。講師はデートDVに悩む人の相談に乗っているNPO法人(特定非営利活動法人)「女のスペース・にいがた」スタッフの田鹿美幸さんが務めた。
講演では4年生が寸劇を披露。女子同士の会話で「2人でいたとき(男友達から)携帯が鳴り、彼に男の子のメルアド全部消されちゃった」。友人は「怒らせないように仲良くやりなよ」とアドバイスを送った。
田鹿さんは「女の子は言いたいことも言えず、話も聞いてもらえなかった。彼にコントロールされている。これはデートDVなんですよ」と指摘、相手への強要は愛情ではないと訴えた。友人の助言もデートDVを助長させることになるという。
デートDVは交際相手との間で起こる暴力で、相手を見下し、脅迫し、思い通りにし、プレゼントなどを強要することも精神的、経済的な暴力になる。キス、抱きつくなどの性的な無理強いもデートDVだ。
田鹿さんはデートDV防止対策として「私はこう思う」と自分を主語にして気持ちを表現する「I(あい)メッセージ」の大切さを強調。「よい人生を送るにはデートDVのような支配とコントロールの関係はおかしいと思う知識を持ち、嫌なことは嫌だといえる強い意志を持って、互いに平等な関係性を築いてほしい」と話している。
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